入場者特典。受け取らずに通り過ぎようとしたら
「仮面ライダーをご覧になるお客様~!」と呼び止められた(笑)

・・・ああ、溝口琢矢(良太郎)、上手いなぁ・・・。
今作では主人公の良太郎役が、佐藤健から溝口琢矢に変更。
溝口琢矢は最初の映画で子供のときの良太郎役で出演してたので、これ以上の
キャスティングはないと言えますね。
しかも子供化にはハナ(白鳥百合子→松元環季)前例がありますし。
キャスティング変更は成功だと思います。かつて、白鳥百合子降板でハナ役を
松元環季が継いだとき、白鳥百合子の演技、特に喋りのイントネーションを再現
するという技に出て、視聴者のド肝を抜いたのですが、溝口琢矢も佐藤健の演技を
再現してくるんですよねぇ。相変わらず最近の子役は凄い。
松元環季が喋りだしのイントネーションを意識的に似せていたのに対し、溝口琢矢は
会話の中で良太郎らしいイントネーションが散見されるようなイメージ。
だから初めのうち、「似せるといってたけど、そうでもないのでは?」と思ってた
けど、徐々に面影を感じるようになって来ました。
そういう印象を持つのも「演技を似せる」という話を事前に読んでたからかもしれませんがw
なんにせよ、「外見は子供でも人格は19歳」という役をこなしていて、今回の
お話上の主人公のユウとの出会いから、デンライナーに導くまでの雰囲気作りに
一役買ってたと思いますね。
突然の田舎暮らしに馴染めずにフテ腐れてたユウにとってみれば、助けてくれた
自分と同じような歳の少年が、周りの大人達と対等に、自分の意思で何かをして
いるのは、ある意味衝撃的だった筈で、「ひょっとしたら自分にもそれが出来る
んじゃないか」と思ったかもしれません。
だから、デンライナー車中で、オーナーに取引を持ちかけたりするんですね。
もし良太郎が外見も19歳だったとしたら、「良太郎がユウを保護する」という
色が強いお話になってたかもしれませんし、脚本に変更が無かったとしても、
ユウが「助けられたクセに我侭な子供」に見えてたかもしれません。
デンライナーに来るまでの間に、戦えなくなった良太郎が周りにテキパキとした
指示を出しているのを視聴者は見て慣れてしまったる訳で、質は違っていても、
そういう大人びた態度に出ても悪印象にはなりにくいですよね。
脚本どうこうより、視聴者の印象に対しての影響が大きいかも。
最初は良太郎の言葉を突っぱねるユウですが、鬼が再度襲ってきたとき、自分の
意思で、
「祖母を巻き込まないように鬼をおびき寄せた上で、デンライナーに向かう」
新しい旅立ちの物語に相応しい展開だ思いましたねー。